私は一般大会の決勝戦5-3リードから足を吊ってリタイアしたという苦い経験があります。笑
そこから足を吊ったことに関するルールを必死に勉強しましたので、その学びをここで解説します!
※JTAルールを基準にして解説します。プロの国際大会とは一部異なる部分があります。
クイズ(足が吊った場合)
セルフジャッジの試合中に足を吊ってしまった場合の正しいルールを下記の選択肢3つから選んでください。
・1 チェンジコート中のみメディカルタイムアウト3分を使って治療は可能
・2 足が吊ったら直ぐにプレーを中断し、メディカルタイムアウト3分を取れる
・3 足が吊っても通常通りプレーを継続しなければならない(メディカルタイムアウトは取れない)
答え
※広告の下に答えがありますが、是非一度考えてみてください。
「3 足が吊っても通常通りプレーを継続しなければならない」
(メディカルタイムアウトは取れない)
解説①足が吊った時のルール
足が吊っても、メディカルタイムアウト(MTO)は取れません。なぜなら、足が吊るということはスタミナ切れや筋肉疲労が原因でもあるからです。つまり、体力という実力の不足により引き起こった結果という扱いですので、メディカルタイムアウト(MTO)は取れません。
簡単に言うと、「疲れたから休憩したい」という理由でMTOが取れないのと同じ扱いです。
解説②実際に足を吊った場合
足を吊ったままでもプレーを継続する必要があります。ポイント間で足が吊ってしまっても、20秒以内に次のポイント始めなければタイムバイオレーションです。
※ポイント間は2020年度より25秒になりました。
⇓⇓タイムバイオレーションは下記の記事で解説
解説③動けないほど重症の場合
ゲーム途中(15-15など)に動けないほど足が吊ってしまった場合は、チェンジコートまでのゲームを捨てて自分で治療するという方法があります。
例
・A vs Bの試合中にAが足を吊って動けなくなった。
・カウントはA 5-5(15-15) B
・Aサーブ Bレシーブ
この場合、Aはチェンジコートまでのポイントを全て捨てる(相手Bに与える)ことで、チェンジコートの時間中(90秒)に自分で治療できます。
ということは、治療(チェンジコート)終了後には下記のスコアから再開となります。
・A 5-6 B
・Aレシーブ Bサーブ
Bからすれば、15-15から何もせずにいきなりAのサービスゲームをブレイクしたことになります。
解説④治療は自分で
・筋ケイレンはチェンジコート中やセット間に自分で治療可能です。
先ほど述べた通り、筋ケイレンでメディカルタイムアウトは取れませんが、チェンジコート90秒、セット間120秒の間に自分が所持している医薬品やテーピングを使って自分で治療することは可能です。
もしプロの大会のようにドクターやトレーナーが常駐されている大会であれば、筋ケイレンでもチェンジコート90秒やセット間120秒に治療を受けられます。
解説⑤知人による治療は不可
知人の医者やトレーナーが自分の試合に応援に来ていても、試合中に治療を受けることはできません。もちろん、試合中に知人等からマッサージを行ってもらうことも禁止です。
※試合後は問題ありません。
しかし、一般の大会に大会常駐ドクターやトレーナーがいるわけないので、
「筋ケイレンは周りの力を借りずに自分での治療をする」
という認識で大丈夫です。
解説⑥相手が足を吊った場合
・相手が試合中に足を吊ったらロービングを呼びましょう
相手が足を吊ってる状況で
「ルールだからプレーを継続する必要がありますよ」
と相手に言うのは非情な気がしますよね。
その時はロービングを呼びましょう。
※この記事で解説しているルールはJTAルールなので、一般の大会では特別に治療の時間を設ける可能性もあります。
ロービングが呼べない大会であれば、自分が相手にルールを伝えるしかありません…
おまけ:悪用厳禁
足を吊ったかどうかは自己申告制です。本人が足を吊っても「肉離れした」と言えば信用するしかありません。大会運営側も医者ではないので、嘘か本当かはわかりません。
ということは…足を吊った時に「肉離れしたからMTOを取りたい」と言えば、どうなると思いますか?
何が言いたいのかはご想像にお任せします。
試合中の痙攣に備えて備えておきましょう!
次回「やる気のないプレーをすると失格になる!?」
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