テニスセルフジャッジ超解説

日本テニス協会公認審判員がルールを解説してきます。

⑦ロービングを呼ぶ方法

セルフジャッジでとても大切な役割を持つロービングアンパイアについて解説します。

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そもそもロービングアンパイアとは

セルフジャッジの試合で問題が起こったら対応する審判のことです。大会によりますが、基本的にはコート外周を巡回し、1人で4~6面を担当します。

 

主に対処するトラブルは下記の通りです。

・相手のジャッジがひどい

・相手のフットフォールトを取りたい

・ルールがわからない

・揉め事発生

・トイレットブレークを取りたい

  

ロービングを呼ぶ方法

①大会本部が自分のコート近く&見える位置にある

合図を送ったり、声を出して呼びましょう。

(本部に向けて手を挙げる、手を振る、声を出すなど)

 

②近くの観戦者に呼んできてもらう

「大会本部からロービングを呼んできてください」と伝えましょう。

→ルール上、コート外の人と会話するのはNGですが、このケースは暗黙の了解でOKです。

 

③自分で呼びに行く

観戦者もいない、本部も遠いなら自分で行くしかありません。

ルール上、ロービングの許可なしにコートを離れるのはNGですが、ロービングが近くにいないので仕方ありません。

※本来、ロービングの許可なくコートを離れるのはコードバイオレーションの対象となる行為です。

 

 もし相手から

「勝手にコートから離れたら失格になりますよ」

と言われたら

『ルールブック(2019)の62ページに、「相手のジャッジが不服ならロービングアンパイアに申し出ること」と記載されていますので申し出てきます。』

と伝えましょう。

 

④ロービングの配置

全国につながるジュニア大会やJOPであれば基本的に4~6面につき、1人ロービングが配置される(※大会や地域によって変動)ので、それらの大会なら比較的ロービングが近くにいる可能性が高いです。

 

一般の大会であれば、全く本部から動かないロービングが多いです。

※個人の意見

 

観戦者が試合をしている選手のために独断でロービングを呼んで良いですか?

よくあるケースはジュニア大会で自分の子供の試合を見ている親御さんから

「相手のジャッジがひどいのでコート内に入って見てほしい」

という要望です。

 

解説①選手の要望

選手の要望がない限り、観戦者からのお願いだけでコート内にロービングが行くことはありません。

 

これを伝えると「はぁ?」という顔をされます。笑

 

解説②ルール

ルールブックには「選手からのリクエスト~」と記載されてあるので、基本的に選手からの要望でのみロービングが動きます。

 

つまり、選手自身がロービングを呼ばない時点で

「選手はロービングを必要としていない」ということです。

(ロービングを呼べるというルールを知らない方も多々いますが…)

 

ロービングは1人で4~6面という複数コートを見る可能性が高いので、1面だけ集中してみるわけにはいきません。トラブルが起こったらすぐ駆けつけるためにも、選手がロービングを必要としてないコートでずっと見てるわけにはいかないのです。

 

解説③ロービングの呼べない大会

一般の大会であれば、

ロービングを呼べない大会もあるので、

その場合は諦めるしかありません。

 

→大会運営の人が少なすぎると、結果報告の受付や試合進行もしないといけないので、ロービングに入っている暇がありません。断れる可能性もあります。

 

そのため、日ごろから自分でルールを勉強をすることで、ある程度の揉め事は自分で解決できるようになることをお薦めします。

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⇓ひどいジャッジの対処法

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次回『インプレー中にストリングが切れたら?』

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