テニスセルフジャッジ超解説

日本テニス協会公認審判員がルールを解説してきます。

89 トスは何回上げなおしても良い?

結論

トスの上げ直し回数に関するルールはありません。

つまり、トスの上げ直しは何回でも認められています。しかし、やり過ぎると警告を受けます。

 

解説①タイムバイオレーション

トスを何度も上げ直すと、ポイント間25秒をオーバーするのでタイムバイオレーションになります。しかし、セルフジャッジの試合ではボールボーイがおらず、ポイント間の時間を正確に計測できないため、トスの上げ直しによるタイムバイオレーションを取ることは厳しいです。

※セルフジャッジの場合、タイムバイオレーションに該当するかどうかはロービング判断です。

⇓2020年度より、ポイント間が25秒になりました。詳しくは下記の記事のご覧ください。また、タイムバイオレーションについても復習したい方は是非ご覧ください。

aaatennisrule.hatenadiary.jp

aaatennisrule.hatenadiary.jp

 

解説②コードバイオレーション

「故意にトスを上げ直して相手レシーバーの集中力を乱している 」とロービングが判断した場合、サーバーにはコードバイオレーションが科されます。

※セルフジャッジの場合、コードバイオレーションかどうかはロービング判断

 

解説③暗黙の了解

サービスのトスを上げて打たなかった場合、謝罪をするのが暗黙の了解とされています。ルールブックに「謝罪の必要有」と記載されているわけではないので、謝罪がない場合の罰則は何もありませんが、「すみません」と一声かけるのが無難です。

 

プロの事例

⇓2:48~サーブのトスによるトラブル


【テニス・和訳あり】試合中のハプニング! え?15-30の次が30-40!? (マレー・ソック・大坂・セリーナ・マッケンロー・アガシ)

 

審判からすると判断は激ムズ 

トスの上げ直しが悪質な行為かどうかはロービングの判断に任せられているのですが、その判断は激ムズです。

 

 例えば、トスの上げ直しに対して警告を与えた場合、

「風が強かったからサーブを止めた!」

「観客の動きが気になったからサーブを止めた!」

 

このように風や観客、騒音などどこまでを考慮するべきなのかどうかは、審判の判断なのです。しかし、その基準が曖昧のため、判断が難しいのです…

 

参考にすべき:ソフトテニスのルール

ソフトテニスのように

「トスを上げてからサーブを打たなかった場合はフォルト」

のルールを硬式テニスも取り入れたら良いのに、とよく思います。

 

もちろん、これはただの私の意見であり、賛否両論あることは重々承知しています。しかし、「トスの上げ直しによる悪用防止」という観点からみると、是非とも取り入れてほしいルールです。

 

その他のトスに関するルール 

⇓下記の記事で解説しています。

・トスを上げた後、ラケットで掴んでも良いのか等

aaatennisrule.hatenadiary.jp

 

バナークリックのお願い

⇓良ければバナーのクリックお願いします!

1人1日1回クリック可能です。

実はバナーをクリックするだけでブログの順位があがるのです。笑 


テニスランキング

次回:間違いルールを探してみよう

aaatennisrule.hatenadiary.jp

おすすめ記事 

aaatennisrule.hatenadiary.jp

aaatennisrule.hatenadiary.jp

aaatennisrule.hatenadiary.jp

THANK YOU FOR READING.

⇓⇓是非読者登録、またはSNSでの拡散お願いします。

にほんブログ村 テニスブログへ
にほんブログ村