テニスセルフジャッジ超解説

日本テニス協会公認審判員がルールを解説してきます。

⑯四大大会のシングルスネット短くない?

トッププロのルール解説編かと思いきや、シングルスを愛する一般選手にも関係のあるルール解説をします。

四大大会のシングルスネットを見比べてみよう

まずは下記の画像のネットの横幅を比べてみてください。

※□で囲んだ部分

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四大大会のシングルスの方が横に短いことが確認できます。

我々一般選手に馴染みの深いのは、シングルススティックを立てるタイプのネットです。 

 

ネットが短い理由【ボケ】

・ポール(ネットの端に設置されている鉄柱)回しを起こりやすくして盛り上げるため

 ※ポール回し⇓⇓


ATP Tennis - Top 10 Most Incredible Around the Net Shots

 

ではありません!!!

関西人特有のボケなのか、私の周りでこのように答える方が多いです。笑

 

ネットが短い本当の理由

四大大会のシングルスネットが

シングルスでの正式なネットの長さ

だからです。

※シングルススティックとポールの間のネットはシングルスにおいては障害物扱いです。

 

解説①ネットだけどネットじゃない

シングルスをする時、シングルススティックとポールの間のネットはネットではないのです

審判台やベンチと同じ障害物扱いとなるのです。

※シングルススティックはネットに含みます。

※ダブルスでは、ポールもネットに含みます。

 

解説②打球が当たった場合

シングルススティックとポールの間のネット(下記画像参照)に打球が当たり、相手コートに入っても失点となります。

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解説③シングルススティックとポールの間に当たって入った実際の例

先ほども述べた通り、シングルススティックとポールの間のネットはネットではありません

つまり、審判台やベンチなどの障害物にあたって相手コートに返ったと同じ扱いになるため、失点となるのです。

※シングルススティックはネット扱いのため、シングルススティックに当たって相手コートに入った場合は有効です。

 

解説④シングルスポールに当たって入った実際の例


Mrs. Clijsters gets lucky!

一般の大会では通常シングルススティックが設置されています。このケースではポールに当たって相手コートに入っていますが、シングルススティックに当たって入ったことと違いはありません。


解説⑤タッチネット

シングルススティックとポールの間のネットは、インプレー中に触ってもタッチネット」にならないのです。

なぜなら、こちらも先ほど説明した通り、シングルススティックとポールの間のネットはベンチなどと同じ障害物だからです。

※タッチネット…インプレー中に身体やラケットがネットに触れると失点。 

  

次回「ダブルスでボールから遠い方がジャッジして良いの?」

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