テニスセルフジャッジ超解説

日本テニス協会公認審判員がルールを解説してきます。

⑰ダブルスでボールから遠い方がジャッジして良いの?

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前衛がベースラインのボールをアウト判定

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この画像でははっきりアウトだとわかりますが、際どい判定の場合にもネットにいる方(B)が「アウト」と言っても良いのかについて解説します!

 

解説①答え

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ルール上は何も問題ありません。

 

解説②ダブルスのジャッジ

ルールブックには「ペアのどちらか片方の選手が判定すれば成立する」というルールがあるからです。

逆に、「打球に近い方が判定しなければならない」というルールはありません。そのため、ルール上は問題ありません。 

 

 

非常に揉めるケース

・ベースラインに際どい打球が落ちる。

・後衛は無言で返球したが、ネット付近にいる方がアウトと判定

 

この場合は非常に揉めます。

 

解説③揉めるケースの答え

この場合、「アウト判定」が採用されます。 

 

解説④理由

私も「ペアによって判定が食い違っているのでは?」と思い、日本テニス協会審判委員に問い合わせたのですが、この場合でもアウト判定が採用されるとのことです。

 

解説⑤よくある選手の不満

後衛が無言でベースラインの際どいボールを返球し、前衛がアウトと判定した場合

「何でボールに近い方が無言で返球して、遠い方が判定しているんだよ!!」

と思いますよね。これは大会でもよく起こる揉め事です。

しかし、

ルールブック2019の61ページ(4)に「ダブルスは1人のプレーヤーが判定すれば成立する」と記載されている以上、問題はありません。

 

 

解説⑥理解を深めるための例

みなさんもよくダブルスで自分がレシーブするとき、

「自分はリターンに集中したいから、ペアの人にフォルトの判定をお願いする」

 とやると思います。

 

この場合、レシーバーが無言で返球してもペアの人がフォルトと言えば、自然とフォルトが採用されているはずです。

 

それが「インプレー中にも適応されている」と考えると、納得しやすいと思います。

 

もし「無言=イン」という判定が認められてしまうと、ダブルスの場合は必ず両方の選手がアウトやフォルトの判定をする必要があることになってしまいます。

さらに「自分はリターンに集中したいから、ペアの人にフォルトの判定をお願いする」という方法もできなくなってしまいます。

 

 次回「40-40(ノーアド)でレシーバーがサイドを選択した後の変更は可能?」

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