テニスセルフジャッジ超解説

日本テニス協会公認審判員がルールを解説してきます。

㉙1/2レシーバーパートナーがサービスコートに足を入れてくる

本日は非常に繊細なルールに切り込みます!!

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相手レシーバーパートナーがサービスコートに足を入れてくる場合

自分がサーブを打つ時、相手レシーバーのパートナーがサービスコートに足を入れてくるケースについて解説します!

(下記画像参照)

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問題なしとNGケースの2つのパターンに分けて説明します。

 

解説①問題なしのケース

自分がサービスを打った後も、相手レシーバーパートナーがサービスコートに足を入れ続けている場合は何も問題ありません。

 

解説②具体例

サーブを打つ前のレシーバーパートナーの位置⬇︎⬇︎

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サービスを打った直後のレシーバーパートナーの位置⬇︎⬇︎

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サーブが打たれる前からサーブが打たれた後も、レシーバーパートナーが足を入れ続けている場合は全く問題ありません。

 

解説③なぜ問題がないのか

ルールブックに「レシーバーのパートナーは自分側のコートならどの位置に立っても良い」というルールがあるからです。

 

しかし、レシーバーパートナーがサーブを打たれた後も足を入れ続けると、身体にサーブが当たってしまう可能性のあるのでこのケースはめったに見ません。

 

解説④ルール上NGのケース

それはサービスのモーション中に、レシーバーパートナが足をサービスコート内に強く踏み込むケースです。

→サービスモーション中にレシーバーパートナが足を「ドン!」とサービスコート内に強く踏み込むと、反則の対象となります。

 

画像を使って例を説明します。

 

解説⑤NGケースの流れ

サービスモーションに入る前の相手レシーバーパートナーの位置 ⇓⇓

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サービスモーションに入った直後、相手レシーバーパートナーがサービスコートに足を「ドン!」と強く踏み入れる ⇓⇓
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サービスを打つ直前に相手レシーブパートナーはサーブが当たらないように元の位置に戻る⇓⇓

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これはルール上NGの行為です。

 

解説⑥なぜNGなのか

ルールブック2019には

「レシーバーのパートナーが、ネットの中央あたりでサービスが打たれる前に必要以上にラケットや、体、足を動かす行為に対し、妨害と判断した場合、コードバイオレーションが科される」

※一部省略

と記載されているからです。

 

つまり、サービスモーション中にレシーバーパートナーが足をサービスコート内に強く踏み込む行為は、必要以上の動きでサービスモーションを故意に妨害していると判断されます。

 

この行為をした場合は「故意のヒンダランス」に該当するため、失点となります。

※ヒンダランスがわからない方は下記記事参照

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解説⑦セルフジャッジで遭遇した場合

この「サーブ時にサービスコートに足を入れてくる問題」についての判定権利はロービング等の大会運営側にあるので、困ったらロービングを呼びましょう。ロービングが呼べない大会であれば、自分で対応するか、諦めるしかありません。

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次回「レシーバーパートナーがサービスコートに足を入れて良いの?後編」

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