レシーバーが構えていないのにサーブが打たれた例
解説①ジュニアの試合で発生
↓↓10:50~
松田絵理香(SSAレニックス) 対 森岡きらら(奈良国際TC) 2017 全日本ジュニア 14歳以下 決勝
解説②プロの試合で発生
↓↓2:40~
[rakuten:tennis24:10053847:detail]
解説③正しいルール
レシーバーが一度も構えていない状態でサーブが打たれた場合、そのサーブはやり直しになります。
解説④ポイントとは
そもそもポイントは、「レシーバーが構えてからサービスモーションに入る」ことで初めてポイントスタートです。
そうでなければ、サーブを打つ前にラケットで地面にボール突きをしたら、ボールとラケットが接触しているのでフォールトになってしまいます。つまり、レシーバーが構えてない状況で打たれたサーブは正式にポイントが始まっていないため、無効なのです。
そのため、レシーバーが一度も構えていない状況でセカンドサーブを打ってしまった場合、セカンドサーブの打ち直しです。
解説②悪用の防止のため
もしレシーバーが一度も構えていない状況でセカンドサーブが打たれた場合、ファーストサーブからのやり直しやプレーの続行が認められてしまうと、「レシーバーが構えていない時にわざと打つ」という悪用がされていまいます。そのため、このルールがあります。
解説④フォールトの場合
レシーバーが一度も構えていない状況でセカンドサーブを打った場合はインやフォルトに関係なく、セカンドサーブからの打ち直しです。なぜなら、ポイントが始まっていないため、サーブ前にラケットで地面にボールを突くことと同じ扱いだからです。
解説⑤警告の危険
レシーバーが構えていない状況でサーブを打つことは非常に危険な行為です。また、「サーバーはレシーバーの構えができるまでサーブをしない」というルールがあります。
そのため、この状況で相手の身体にサーブを当ててしまった場合は、コードバイオレーションを科されます。怪我をさせてしまった場合は最悪失格です。
解説⑥レシーバーは返球しようとしてはならない
もしレシーバーが意識して返球した場合は、「返球の構え」ができていとみなされます。つまり、プレーがそのまま続行されてしまいます。
そのポイント終了後に「レシーブの構えができていなかった」と主張しても、抗議は無効です。
解説⑦セルフジャッジの場合:「ノットレディ」をコール
他のコートからボールが侵入して来るなどの妨害行為以外で、レシーバーが一度構えた後に構えを解きたい場合は、サービスが打たれる前に「ノットレディ」をコールしましょう。
もしセカンドサービスモーション中にレシーバーが「ノットレディ」をコールした場合、ファーストサーブからの打ち直しになります。しかし、一度構えた後にサービスが打たれた場合、「ノットレディ」は認められません。つまり、プレー続行になります。
解説⑧ノットレディの例
「レシーバーが構えた後に構えを解きたい場合なんてある?」と思うかもしれません。
例えば、サービスモーションに入った瞬間に虫がレシーバーの所へ飛んできたりしたら逃げたくなりますよね。
その時は、レシーバーは「ノットレディ」と言いましょう。サーブが打たれる前ならポイントのやり直し(ファーストサーブからやり直し)になります。
解説⑨ITFのルール動画でも解説
最初に登場した動画と同じ動画です。動画内では英語ですが、下記のように解説されています。
If the server serves too quickly and before the receiver is ready, then only that serve is replayed.
「もしレシーバーの準備前にサーブが早く打たれたら、そのサーブはやり直し」
↓↓2:40~
次回:「試合中に靴紐が切れた場合」
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aaatennisrule.hatenadiary.jp
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