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今回はオーバーネット(正式名称:ファウルショット)について解説します!ATPカップではオーバーネットに対してもチャレンジ(ビデオ判定)が使えるようになり、話題となりました。
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オーバーネット(正式名称:ファウルショット)とは
相手の打球がネットを越えてくる前に打つことです。これをすると、失点になります。
プロの試合で起こった例(動画)
New tournament. New innovations.
— ATP Tour (@atptour) 2020年1月6日
The moment Novak Djokovic was denied by Video Review at the @ATPCup. #ATPCuppic.twitter.com/FFvQCX2bSt
What a moment for a Video Review 😯@ATPCup | #ATPCuppic.twitter.com/GHOW2iV3iI
— ATP Tour (@atptour) 2020年1月10日
ATPカップでは、大事なポイントで判定が覆ったことによりオーバーネットのチャレンジが大きな話題となりました。
※ルール上ファウルショットという名称なのですが、皆様の理解重視のため馴染みのあるオーバーネットで解説します。
セルフジャッジの場合
解説①2018年度以前の場合
「オーバーネットは自己申告制」
2018年度以前は相手が明らかにオーバーネットしたと思っても、相手が「オーバーネットをした」と言わない限り、明らかなオーバーネットでもプレーを続行しなければならなかったのです。
解説②2018年度以降の場合
「オーバーネットは両プレーヤーがコールできる」
2018年度のセルフジャッジルール改正により、自分も対戦相手もオーバーネットのコールできるようになりました。しかし、もしお互いのオーバーネットの判定が食い違うと、ポイントのやり直しになります。
解説③私の解釈
「判定が食い違ったらレットになるとルールブックのどこに書いてあるのですか?」とたまに言われます。これに関して消去法による選択です。ロービングによって判定が違う可能性もあります。
・オーバーネットは両選手に判定権利がある
・両選手とも「絶対に自分が正しい」と譲らない
・ロービングも見ていなかった
ここまでの状況になると、判定を決断するための基準が何もないわけです。そうなると、「ポイントのやり直し」以外選択肢がないのです。
解説④ラケットはネットを越えても良い
「相手の打球がネットを越えてくる前にノーバウンドで打つこと」が禁止なだけで、自分のラケットや身体がネットを越えることは大丈夫です。
※ネットに触ったり、相手コート内に着地すると失点です。
解説⑤相手コート側にボールが戻った場合
例えば、強烈なバックスピンがかかったボールが自分のコート側でワンバウンドし、相手コート側に戻るケースがあります。この場合は、ネットを越えた相手コート側でボールを打っても大丈夫です。
※ネットに触ったり、相手コート内に着地すると失点です。
解説⑥戻ったボールの返球成功例
Extremely Rare Tennis Shot - Raonic Hitting Shot From Other Side of the Court Back Into the Net
ネットにも触れておらず、 相手コート内に侵入してもいないので返球に成功しました。
解説⑦戻ったボールの返球失敗例
Troicki Jumps The Net Miami 2016
ネットには触れていませんが、相手コート内に侵入してしまったために失点となりました。相手コート内の侵入はヒンダランス(妨害行為)という反則になります。
ヒンダランスの解説↓↓
解説⑧注意事項
ポイント終了後の抗議は無効です。
ポイント中に対戦相手がオーバーネットをしたと思ったら、直ぐにプレーを止めて「オーバーネット」と主張しましょう。しかし、相手は「オーバーネットをしていない」と主張してくる可能性が高いので、判定が食い違う場合はレットになります。
次回「サービスのレットはサーバーも判定して良い!?」
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