本日はツーバウンド(正式名称:ノットアップ)についての解説です!
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- ノットアップをコールする例
- ノットアップのルール(セルフジャッジ):2018年度以前の場合
- ノットアップのルール(セルフジャッジ):2018年度以降の場合
- よくある勘違い
- 最後に
- 次回「 ジョコビッチもやらかしたオーバーネットを解説」
ノットアップをコールする例
2015 Miami Open: Fantastic sportsmanship by Stan Wawrinka v Adrian Mannarino
セルフジャッジの試合でも相手がツーバウンドしたと思ったら、自分自身で直ぐにプレーを止めて「ノットアップ」とコールしましょう。主審がいる場合は動画のように主審が「ノットアップ」とコールします。
※動画のケースでは、ワウリンカがツーバウンドしていないことを認め、ポイントやり直しになりました。素晴らしいスポーツマンシップです。
ノットアップのルール(セルフジャッジ):2018年度以前の場合
「ノットアップは自己申告制」
解説①当時のルール
相手が明らかにツーバウンドしていても、2018年度以前は自分にノットアップの判定権利はありませんでした。
つまり、相手がツーバウンドしたと思っても、相手自身が「ノットアップをした」と言わない限り、明らかなツーバウンドでもプレーを続行しなければならなかったのです。
例えば、⬇の試合がセルフジャッジで行われていたとします。
紫の選手は明らかにツーバウンドしていますが、紫の選手自身が「ノットアップ」と認めてプレーを止めなければ継続する必要があるのです。
ノットアップのルール(セルフジャッジ):2018年度以降の場合
「ノットアップは両プレーヤーが判定できる」
(ルールブック2019の62ページに掲載)
解説②最新のルール
2018年度のセルフジャッジルール改正により、自分も対戦相手もノットアップをコールできるようになりました。しかし、お互いのノットアップの判定が食い違う場合、ポイントのやり直しになります。
解説③私の意見
「判定が食い違ったらレットになるとルールブックのどこに書いてあるのですか?」とたまに言われます。
これに関しては私の消去法です。 ロービングによって判定が違う可能性もあります。
・ノットアップは両選手に判定権利がある
・両選手とも「絶対に自分が正しい」と譲らない
・ロービングも見ていなかった
・ルールブックには、この判定が食い違った場合の処置が書いていない
ここまでの状況になると、判定をするための基準が何もないわけです。そうなると、「ポイントのやり直し」以外選択肢がないのです。
よくある勘違い
解説④ポイント終了後に抗議する
例えば、セルフジャッジのインプレー中にノットアップかどうか際どい場面があった。しかし、プレーは継続され、ポイント終了後に「さっきの際どい場面はノットアップだった!」と抗議する場合です。
よくあるケースですが、ポイント終了後の抗議は無効です。
相手がノットアップしたと思ったら、プレーを直ぐに止めて「ノットアップ」と主張する必要があります。
解説⑤映像を使った例
例えば、⇓⇓の試合がセルフジャッジで行われていたと仮定します。
Federer gives the scientific explanation why the ball bounced twice
この試合がセルフジャッジで行われていた場合、フェデラーはベルディハがツーバウンドしたと思った時点で「ノットアップ」とコールしなければいけません。
動画のように、フェデラーがノットアップかどうかの際どい返球を意識的に打ってしまった場合は「プレーの続行」と見なされ、自動的に「ノットアップはなかった」ことになります。そのため、セルフジャッジの試合では直ぐにプレーを止めて、ノットアップとコールする必要があります。
※主審がいる場合は最初の動画のように主審がノットアップを判定します。
解説⑥おすすめ戦法
相手がツーバウンドした直後に「ノットアップ」と自分がコールしても、際どい判定なら恐らく相手は「ワンバウンドで返球した」と主張する可能性が高いです。そのため、相手がツーバウンドしても自分がチャンスの状況なら「ノットアップ」とコールせずに決めきることを推奨します。
解説⑦セルフジャッジの試合で揉めた場合1
このルール改正を知らない人もかなりいるので、自分が正しいことを主張しても相手が納得しない場合があります。その場合、
①携帯で「テニス セルフジャッジ 2018」でGoogle検索してください!
そこに各協会が発表しているセルフジャッジの変更点が掲載されているので、そこから「ノットアップは両選手がコールできる」という記事を見つけましょう!
※試合中に携帯を使うことはルール上NGですが、携帯を使って正しいルールの証拠を検索することも一つの手段です。
解説⑧セルフジャッジの試合で揉めた場合2
大会運営側が最新ルールブックを持っている可能性が高いので、ロービングを呼んでルールブックを持ってきてもらいましょう!
※大会運営側もこのルール改正を把握していない場合もあるので、最も信じられるのは最新のルールブックです。護身用に最新のルールブックを1冊持っておくことを推奨します。
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最後に
実は他にも重要なルールが2018年度に改正されましたが、全く普及していないのが現状です。このブログでは改正されたルールをひとつひとつ解説していきますが、このブログを読んだ方々は何卒、テニス仲間に教えてあげてください。このブログURLをグループLINEに貼りつけていただくことも、ツイッターでのRTも大歓迎です。
次回「 ジョコビッチもやらかしたオーバーネットを解説」
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