テニスセルフジャッジ超解説

日本テニス協会公認審判員がルールを解説してきます。

㉞大会運営中に経験した予想外のトラブル編

本日は大会運営を通じて経験した意外なトラブルを紹介します。

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①ベンチ事件

どちらのベンチを使用するかで試合前に口論となりました。

話を聞いている限り「両選手とも入口から遠い方のベンチを使う」ことがルーティーンみたいでした。

→ベンチの使用に関してのルールはないので、大人なら話し合いで決めてください。

※この時は両選手ともベンチに同着くらいだったのでじゃんけんで決めました。

 

 

②撮影事件

対戦相手が許可なく試合を撮影しているということで、試合中に揉めていました。

→試合撮影に関しては「肖像権やプライバシー権の侵害だ!」と主張する方が多いですが、「どの程度顔が映りこんでいるか」や撮影目的にもよるので一概に違反とは言えないと思います。

※撮影カメラが光で反射したり、大きな音を発している場合はプレーの妨害していると解釈しているので、撮影を止めることはルール上できます。

 

これはテニスのルールではなく、もはや法律の問題ですね…

 

③試合後に喧嘩事件

試合後に負けた選手が「お前のポイント間が長すぎるんだよ!」と対戦相手と口喧嘩していました。大会運営側にも「しっかり試合を見とけよ!!」と怒鳴っていましたが、負けてから怒る上にルールを知らない人ほど惨めな人はいませんね…

 

④「ちゃんと見とけよ!!目おかしすぎやろ!!」審判に暴言事件

ジュニア選手からロービングに対して上記のひどい暴言があったので、きっちりとコードバイオレーション(警告)を与えておきました。 

 

⑤ダブルスのぺア替え玉事件

全国につながる重要なジュニア大会で、ペアの替え玉出場が発覚しました。

→大会終了後に協会で協議した結果、替え玉に関わった選手は1年間の出場停止処分になった、という話を聞きました。

 ※一般の大会では、試合当日のペア変更を認めている場合もあります。

 

⑥試合の順番間違い事件

試合の順番を間違え、本来試合をするはずのない選手が試合をしてしまいました。

 

A vs Bの試合のはずが

A vs Cが試合をしてしまった。

 

ゲームカウント2-2くらいで発覚したため、その試合は打ち切り無効。

直ちに正式なA vs Bの試合を開始しました。

 

→試合前に必ず対戦相手を確認しましょう。

 

 

以上になります!

今まで印象に残っているトラブルを掲載してみました。一部の問題はルールやマナーが普及していれば防げたはずなので、これからもブログ頑張ります!

 

 次回「ラリー中に振動止めを落としたらどうなる?」 

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