フットフォールトの撲滅へ
前回もフットフォールトについて述べましたが、今回は一般やジュニア大会におけるフットフォールトにのみ焦点を当てます。
⇓⇓前回のフットフォールト記事
フットフォールトを撲滅したい理由
解説①ルールを守っている人が損をするのはおかしい
以前の記事でも解説しましたが、一般やジュニアの大会ではフットフォールトが多すぎます。そして、前回の記事で詳しく述べましたが、ロービングも現状では厳しく取り締まりにくいのです。
そのため、真面目にルールを守っている人が損をしているのが現状です。
解説②大会で嫌な思いをしないため
ジュニアや一般の大会では、大会によって※SCU(ソロチェアアンパイア)方式を採用しています。例えば、大会で上位に進出したり、賞金がかかる大会で主に採用されています。そのような試合で急にフットフォールトを取られて嫌な思いをしないためには、日頃からフットフォールトをしない方が得策なのです。
解説③SCU方式とは
※SCU…審判台にのみ審判が座る方式。基本的にセルフジャッジで行い、ライン判定以外は審判が判定します。そのため、フットフォールトやレットの判定も行います。
つまり、「ロービングアンパイアが審判台に座って試合を見守り、両選手に判定権利があるジャッジはロービングが判定する」ような状況です。
SCUの例⇓⇓
2016 全日本ジュニアテニス 18歳以下 男子シングルス準決勝 綿貫陽介 対 田中優之介
解説④フットフォールトを取られた最も悲しい例
The most exciting match point and match ending in tennis EVER!
解説⑤セルフジャッジの場合
フットフォールトをしていると思ったら、ロービングを呼んでください。そして、「相手のフットフォールトを取ってほしい」と伝えましょう。
↓↓ロービングを呼ぶ方法
※ロービングは選手からの要望があった場合のみ、コート内に入って違反がないか試合を見ます。観客からの要望だけでコート内に入って試合を見ることはできません。
解説⑥ロービングを呼ぶタイミング
選手はロービングをいつ呼んでも構いません。
試合開始直後でも試合終盤でも大丈夫です。
※前回のフットフォールト記事でも述べましたが、私なら敢えて試合の終盤でロービングを呼びます。なぜなら、試合の終盤でフットフォールトを指摘される方が精神的にきついからです。ルールには一切違反していません。
解説⑦ぶっちゃけた話
相手がフットフォールトをしていない状況で、ロービングを呼んでもルール上問題ありません。なぜなら、ロービングからすれば、「相手を動揺させるためにロービングを呼ぶ」という悪用をしているかどうかなんてわからないからです。
具体的に述べると、実際にフットフォールトをしている選手でも、ロービングを呼ばれるとフットフォールトを判定されたくないため、ほとんどフットフォールトをしなくなります。
つまり、ロービングからすると、「サーバーのフットフォールトを見て欲しいと言われたけど、フットフォールトしてないな… きっとサーバーはフットフォールトを判定されたくないから、急遽フットフォールトをしなくなったんだな」としか思いません。
解説⑧ロービングがいない場合
ルール上は対抗策がありません。
なぜなら、セルフジャッジでは、フットフォールトを判定できる権利はロービングなどの大会運営側にしかないからです。正直、ロービングがいない大会ではフットフォールトをした者勝ちです。
しかし、それでは真面目にルールを守っている人が損をするので、もし自分の対戦相手がフットフォールトをしてくるとわかっている場合、試合前に大会運営側に一度確認しましょう。
個人的な意見ですが、「対戦相手がフットフォールトを明らかにしている場合、どうすれば良いですか?」という選手からの質問に対して、「諦めてください」としか返事ができないような大会であれば運営するべきではないと思います
その場合、「じゃあ相手がフットフォールトしているので、こちらもフットフォールトします」と言われたら、運営側は何て言い返すんでしょうかね…
終わりに:ジュニア選手に関わる大人へ
ジュニア選手に関しては、フットフォールトの改善を強くお願いしたいです。特にU12-U14の低年齢ジュニアです。なぜなら、ロービングが低年齢のジュニア選手に対してフットフォールトを取ると、高確率でジュニア選手は泣いてしまうからです。見逃してあげたい気持ちもわかりますが、大会運営側も対戦相手から「フットフォールトを取ってほしい」とお願いされている以上、見逃すわけにはいきません。
ジュニア大会で上位を目指す以上、フットフォールトの改善は避けては通れないため、コーチや親御様にはフットフォールト改善の指導をお願いします。フットフォールトを取られて嫌な経験をするのは選手本人なのです。
以上になります。
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次回「シャポバロフのラケット投げつけ抗議を解説(2020年全豪)」
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