テニスセルフジャッジ超解説

日本テニス協会公認審判員がルールを解説してきます。

77 イモる=わざととは限らない

セルフジャッジで「イン」を「アウト」と判定することに関して、間違いもあります。

※イモる…「イン」を「アウト」と判定すること

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ジュニア選手には荷が重い

身長や動体視力が発達段階のジュニア選手(特に低年齢)にセルフジャッジを採用することは荷が重いと感じています。

 

理由は「正確に判定できるわけがない」からです。

ライン1本に全神経を集中しているプロの線審でも、誤審してしまいます。そのため、自分のプレーをしつつ、判定も行うセルフジャッジはジュニア選手に荷が重いと感じています。

⇓⇓チャレンジ6回成功 ※逆に言うと、審判の判定ミス6回


Sorana Cirstea's 6 Successful challenges in a single set

機械も間違える⇓


Hawk Eye wrong

 

ロービングをしていて辛かった経験

小学生女子AvsBの試合中に起こった出来事です。

オーバールール1回目

ジュニア大会でロービングをしていた時、選手(A)からロービングの要請があり、この試合を近くで見ていました。

(小学生がロービングを呼びに来たことがまず驚きでしたが…笑)

 

普通は、ロービングを呼ばれるとジャッジがクリーンになります。しかし、なんとロービングを呼ばれて2ポイント目に片方(B)が明らかな「イン」を「アウト」と判定したので、私はオーバールールしました。

 

そして、オーバールールされた方(B)は泣き出してしまいました。しかし、Bよりも私の方が圧倒的にボールに近い位置にいたので、私は確信がありました。(オムニコートにボールマークも残っていました。)

 

オーバールール2回目

その後、また同じ選手(B)が「イン」を「アウト」と判定したので、私はオーバールールしました。こちらも私の方が圧倒的にボールに近かったので、私は確信がありました。

 

試合後

試合後、オーバールールされた選手(B)は保護者の下で「私のジャッジの方が正しい」と泣き叫んでいまいした。

 

私がセルフジャッジの試合で、2度も同じ選手に対してオーバールールした唯一の経験です。

 

心の葛藤:子供の立場vs仕事

子供の立場からすると、オーバールールは残酷な行為です。大会では観客も大勢いるので、自分の判定ミスを大勢の人に見られてしまいます。そのため、子供の目線に立つと、自分の行動は残酷であるとも感じています。

 

しかし、ロービングアンパイアの立場からすると、これが仕事なのです。選手からロービングの要請があるにも関わらず、目の前でミスジャッジを見逃すわけにはいきません。 

 

まとめ

わざとイモることは許せない行為ですが、ボールを見る角度によってはどうしても「アウトに見える」こともあります。そのため、インをアウトに判定したからといって、観客がボロカスに批判してはいけません。

 

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