テニスセルフジャッジ超解説

日本テニス協会公認審判員がルールを解説してきます。

76 超緊張 ロービングの特権:オーバールール

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復習:オーバールールとは

セルフジャッジの試合で手の判定をロービングが覆すことを意味します。例えば、選手が「アウト」と判定してもロービングが「イン」と判定を覆すことができます。

※オーバーールという呼び名が広まっていますが、ルールブック上の正しい表記はオーバーールです。

 

確信、自信

審判講習会でもオーバールールは「確信が100%ある」時にするように指導されます。また、自信を持って判定することが必要とも言われます。

 

なぜなら、ロービングがオーバールールする時に

「あっ… 今のはインです…」

と弱々しく判定すれば、選手からの信頼を失うからです。そのため、確信と自信を持って判定することが大切なのです。

 

実は超緊張している

セルフジャッジの大会中に選手から「相手のジャッジがおかしいから見ておいてほしい」と要請があり、コートのすぐ横で試合を見守ることがあります。しかし、この時は緊張します

 

なぜなら、JOPでは賞金が関わってきますし、ジュニア大会でも「全国に行けるかどうか」等によってはその子の将来にも影響してくるからです。むしろ緊張しない方が難しいです。

 

セルフジャッジの限界①ジャッジ

ロービングがコートのすぐ横でセルフジャッジの試合を見守ることはありますが、ロービング1人で全ライン判定をすることは不可能です。特にロービングが立っている位置からの反対サイド、遠いラインの判定は全くわかりません。

 

ロービングを呼ぶことで相手のイカサマジャッジに対する多少の抑止力はあると思いますが、それでも限界があることはご理解願います。

 

セルフジャッジの限界②人数

ロービングが足らないことも時々起こります。例えば、大会での使用コート面数が12面の場合、大会運営人数が3~6人が私の経験上の平均です。

 

ということは

複数コートでトラブルが同時に起こったら、仲裁役の大会運営者が足りなくなります。そのため、時にはトラブルが起こっても待ってもらうか自分たちで解決してもらうしかありません。

 

私の経験では、私1人でコート6面を担当している時に

・カウントの食い違い

・ボールが場外に飛んで紛失

・ジャッジのトラブル

が同時に起こって泣きそうになりました。

 

誰にでも間違えはある

プロの線審でも、見やすい角度からライン1本の判定に全神経を集中しても下記の動画のように間違えます。


Sorana Cirstea's 6 Successful challenges in a single set

 

主審でも下記のように間違えます。


Big Umpire Mistakes in TENNİS

 

最後に:見逃してほしいわけではない

「審判も人間だから、ミスを許してほしい」

とは一切思っていません。

 

少なくとも、私はロービングをする上でこの考えを持っていません。選手の判定に対する抗議は選手の権利です。しかし、ルールに反した言葉などを使った抗議はコードバイオレーションとなります。それだけはルールなので、覚えておいてほしいです。

 

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