テニスセルフジャッジ超解説

日本テニス協会公認審判員がルールを解説してきます。

⑲アウトやカウントを言わない危険

「セルフジャッジでアウトやカウントなんて言わなくても良い」と思った方は是非ご覧ください。

悪用される可能性があります。

みんながやらないセルフジャッジのルール

・サーブを打つ前にカウントを言うこと

・アウトは声とシグナルハンドで明確に示すこと

 

解説①義務

これはマナーではなく、セルフジャッジにおける選手の義務に等しい行為です。

 

そのため、はっきりと言わせてもらいます。

 

「その行為を行わないことによるトラブルは自業自得です。」 

 

解説②トラブルの原因

アウトのジャッジやカウントのトラブルの仲裁に入ると、

 

・「誰が見ても明らかなアウトだったからジャッジしなかっただけ!」

・「カウントは言ってなかったけど、私の方が100%カウントが正しい!!」 

 

と色んな主張をされますが、義務に等しい行為を怠ったことによるトラブルは自業自得です。

 

※ もちろん、実際のトラブルの仲裁に入った時にはこのような正論だけを言わず、上から目線にもならないように選手の気持ちに寄り添いながらの対応を意識しています。

 

アウトやカウントを言わないことはリスク

ほとんどの選手はアウトやカウントを言わないことを楽観視しており、悪用されるリスクを全く考えていません。

 

解説③悪用される例

対戦相手がフェンス直撃するほどのアウトを打ったとします。

ほとんどの選手は「明らかにアウト」だからシグナルハンドや声でジャッジをしません。

 

しかし、もしフェンス直撃のボールを打った方が「声やシグナルハンドでアウトの判定をしていない」と抗議すれば、「イン」になる可能性が高いです。

→なぜなら、アウトのジャッジをしていないからです。

 

カウントも自分が100%正しくても、相手に「カウントが違います」とわざと主張されればお互いが納得するスコアから再開するしかありません。

 

このようにセルフジャッジには悪用されるリスクが常にあるにも関わらず、ほとんどの選手は楽観視しています。

 

つまり、私が伝えたいことは下記の内容です。

 

セルフジャッジでは自分の身は自分で守ろう

言い換えると、

「必死に取った自分のポイントやゲームを守る」

ためにカウントやアウトをコールしてほしいです。 

 

解説④自分の身を守る方法

カウントもコート外の人に聞こえるくらい大きな声で言ってください。

→相手がカウント詐欺をしずらくなります。

 

アウトの判定も明確にしてください。

→「アウトの判定をしていないからポイントはこっち」などのトラブルも減ります。

 

よくある意見

「頻繁に大会出てるけど、そんな卑怯は人間いないよ」とよく言われます。

自分も大会運営に携わるまではそのように思っていました。

皆さんが思っている通り、ほとんどの選手はマナーが良いです。しかし、ごく一部にひどい選手がいるので、注意が必要です。

※ひどい選手については、ブログの流れからどのような選手なのかをお察しください。

 

皆様が少しでも気持ちよく試合をするために、セルフジャッジ5原則の普及に微力ながら貢献していきたいです。

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次回 「試合中に鼻血などの出血があった場合はどうなる?」

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