近年の夏は猛暑が続いているので、是非覚えておいてください。
結論
熱中症でメディカルタイムアウト(MTO)が取れます。
※セルフジャッジの場合、MTOを取る際はロービングに報告する必要があります。
解説①ルール
熱中症は命の危険があるので、MTOが認められています。セット間やチェンジコート間であれば1試合につき、1人1回1部位につきMTO(3分)が取れます。
※緊急の場合はゲーム中(15-15など)でも取れますが、熱中症で緊急の場合は棄権することを強く推奨します。
「熱中症くらい何度でも治療時間を認めてやれよ!」と思われるかもしれませんが、制限を設けないと休憩のために悪用されてしまうのです。
解説②熱中症の定義
ルールブックに明記されていません。
ここからは私の経験による意見ですが、選手本人が「熱中症」と言えば熱中症を認めます。なぜなら、熱中症は命の危険があるからです。そのため、選手からの申告を直ぐに認めざるを得ません。そうなると、「休憩や間を取るために熱中症になったフリをして悪用している」という可能性もありますが、仕方ありません。
※ルール上、休憩のためにMTOを取るなどの悪用があった場合は、コードバイオレーションが科されます。
解説③熱中症+足のケイレンの場合
以前解説⇓⇓した通り、足のケイレンでMTOは取れません。
しかし、熱中症とケイレンが同時に起こった場合はMTOが取れます。
(ルールブック2019 141ページ)
ということは…足を吊った時に「熱中症になったからMTOを取りたい」と言えばどうなると思いますか?
何が言いたいのかはご想像にお任せします。
解説④棄権する勇気
試合中に本当に気分が悪くなったら、「棄権」の選択肢を忘れないでください。近年の猛暑の中で大会運営をしていると、熱中症によって救急車で運ばれる選手を何度も目のあたりにしました。そのため、無理して試合を継続しないでください。
解説⑤根性よりも命
猛暑の影響で毎日ハードなトレーニングを行っている全国クラスの大学生やジュニアでも、試合中に熱中症になっています。そのため、昨年は猛暑の影響でインターハイ、全日本ジュニアの試合方式が短縮化されたりもしました。熱中症は気合いや根性だけで乗り越えられるものではないので、くれぐれもお気を付けください。
次回「フェデラーの不適切発言について解説」
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