テニスセルフジャッジ超解説

日本テニス協会公認審判員がルールを解説してきます。

⑩自分のフォールトのボールが風で転がってきたらどうなる?

 

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フォールトのボールが風で転がってきた場合のレット

まず状況をイメージをしやすいように画像を使うと、下記のような感じです。

※🎾は🅰️がフォールトしたボール

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 ※インプレー中にボールが風で足元に転がってきた。

 

この場合、レットは可能かどうかについて解説します。

 

解説①ルール 

「レットは無効です」

 

解説②ポイントが始まる前の障害物

ポイントが始める前にコート上に転がっているボール、物体ではレットをかけれない

(ルールブック2019 20ページ ケース4参照)

 

つまり、インプレー中に「元々コートに石ころあったけど、やっぱり邪魔なのでレット」と言えないのと同じです。 

 

解説③レットをかけれる条件

レットをかけれるのは、プレイヤーに責任のない物体がプレーを妨害した時のみ

(パーマメント・フィクスチュアは含まれません)

※パーマメント・フィクスチュア…元々コートに置いてある障害物。審判台、ベンチなど。

(ルールブック2019 20ページ参照)

 

つまり、

フォールトのボールは自分で発生させたものなので、

それを風で転がってくるような場所に転がしておくのは自分の責任

というわけです。 

 

愚痴タイム

(私のストレス発散のために約10行述べさせてください)

 

このルールを説明すると、

「プレーの邪魔だからレットをかけても良い」

と言われる方がいるのですが、その方に逆に質問させてもらいます。

 

「どれくらい風でボールが動いたらレットかけても良いのですか?」

 

『わざと転がってきそうな位置にボールを置いて、自分がピンチになったら「ボールが風で動いたからレット」と悪用されませんか?』

 

そのような悪用を防ぐ為にも、風で自分のフォールトのボールが戻ってきたらレットは無効です。

 

愚痴タイム終了。笑

 

上級者向け:隣から転がされたボール

隣のコートに自分たちのコートのフォールトボールが転がっていったが、そのボールを拾いに行かず、そのままセカンドサーブを打ってプレーを開始した。

 

しかし、自分たちがインプレー中にもかかわらず、隣のコートの人がフォールトのボールを自分たちのコートに返してきた。

 

この状況について解説します。

 

解説④隣から故意に転がされたボール

この場合、「レットになります」

 なぜなら、この場合は自分たちに何も責任はありませんからね。

 

隣のコートの人にプレーを妨害されていること(ヒンダランス)になるので、両方の選手がレットをかけれます。

 

解説⑤イメージ

大げさなイメージを言うと、

隣のコートの人に石ころを投げ込まれてプレーを妨害されているのと同じです。

 

ボールを送り返す時は相手を確認してから渡しましょう!

 

次回「相手のひどいジャッジの対処法」

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