テニスセルフジャッジ超解説

日本テニス協会公認審判員がルールを解説してきます。

112 試合中に虫や動物が侵入してきた場合

※私の解釈を含みます。

 

本日はセルフジャッジの試合中に虫や動物が侵入してきた場合について解説します!

結論:虫の場合

基本的にレットは無効

 

解説①無効な理由

防ぎきれない環境的な要因だからです。つまり、雨や風、コート外から聞こえる音などと同じ環境的な要因であり、それをレットの対象とするのはキリがないため、レットは基本的に無効となります。

 

しかし、以前解説したように一部例外のケースもあります。

aaatennisrule.hatenadiary.jp

 

解説②超大型の虫の場合

これはロービングによりますが、私なら先程述べた上記の理由でレットは無効とします。しかし、中には、

「テニスボールがインプレー中に転がってきたら、プレーの妨害対象と見なされ、レットをコールすることができる。つまり、テニスボールサイズの虫もレットの対象になる」

という考えを持つ方もいます。

 

私もこの意見を聞いたときは「なるほど…」と思いました。しかし、

「虫がテニスボールより大きいかどうかなんて、瞬時にわかるの?」

とか聞かれたら面倒なので、私なら大型の虫でもレットは無効にします。

 

解説③レット有効のケース

私がレットを認めるケースは、ハチなどの命を脅かす虫がインプレー中に侵入してきた場合です。基本的に虫の侵入でレットは無効ですが、このケースの場合は私ならレットを認めます。

 

なぜなら、大問題になることを避けたいからです。例えば、大会運営側が「ハチがインプレー中に入ってきてもレットは無効だから、ポイントを失うのが嫌ならプレーを続けましょう」と伝えた後に、実際に選手がレットをコールせずにハチに刺されたとします。それによって命を落としたり、救急車を呼ぶ事態になってしまった場合、大問題となるので、レットが無効であるとは言えません。

 

このような大人の事情で私ならレットは有効とします。

 

解説④ポイント終了後の抗議は無効

ほとんどの方は虫に驚いてしまい、レットをコールできないと思いますが、ポイント終了後に「虫が入ってきたからレットです」という抗議は無効です。

 

しかし、もし対戦相手が同意するならレットにしても問題ありません。

 

解説⑤ポイント開始直前に飛んできた場合

もし自分がリターン側でポイントが始まる直前に虫が飛んできた場合、サーブがまだ打たれていないなら「ノットレディ」をコールしましょう。

詳しくは下記の記事で解説しています。

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結論:動物の場合

基本的にレットは可能です。

 

実際の例:猫


Cat invades tennis court, nearly gets hit! | Rome 2018

以前も紹介したことがある動画ですが、チャンスボール時に猫が侵入してきてしまい、レットになりました。 

 

虫はレット無効で動物はレット有効?

私の解釈ですが、

・虫は防ぎきれない環境的な要因だからレット無効

・動物はサイズも大きく、フェンスなどで防いだ場合に侵入してくるケースはレアだからレットは有効

と勝手に私は解釈しています。

 

まとめ

虫は基本的にレット無効

動物はレット可能

 

しかし、これで揉めた場合の最終判断はロービング(大会運営側)によります。

 

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今後は月に0~2本の更新頻度になると思います。

 

理由は、仕事など他のことに時間を費やさないといけなくなったからです。

 

いくつかルールの質問をいただいているにも関わらず、大変申し訳ございません。

 

何卒、ご理解の程よろしくお願い致します。

 

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