テニスセルフジャッジ超解説

日本テニス協会公認審判員がルールを解説してきます。

57 タイムバイオレーション特集

2020年度より、JTAルールではポイント間が「20秒→25秒」に改正されました。

そもそもタイムバイオレーションとは

私たちが行う日本の一般やジュニア大会の場合、ポイント間25秒、チェンジコート90秒、セット間120秒にプレーを始めなかった場合に科される罰則です。

 

解説①タイムバイオレーションの罰則

もし上記の規定時間以内にプレーを始めなかった場合、

1回目:警告

2回目以降:その都度失点

となります。

 

解説②一般やジュニア大会の現状

トッププロとは違い、ボールパーソン(ボール拾い)がいない状況で、上記の規定時間(特にポイント間)を順守することはほぼ不可能です。そのため、選手がボールを拾いに行くなどの自然な流れでポイント間25秒を過ぎても問題ありませんが、それを良いことにポイント間が長い選手がいます。

↓↓一般やジュニア大会での「ポイント間長すぎ問題」については下記の記事で解説しています。
aaatennisrule.hatenadiary.jp

 

解説③国際大会の場合

四大大会のポイント間は25秒であり、ショットクロックという機械で計測されます。それについては下記の記事で解説しています。↓↓ 

aaatennisrule.hatenadiary.jp

 

解説④問答無用で警告を与えるわけではない

ルール上ではポイント間などの時間が明確に決められていますが、その時間が過ぎれば問答無用で警告を与えるわけではありません。

 

例えば、下記のような出来事がポイント間に起こると時間は考慮されます。

 

解説⑤例外ケース:虫が侵入


Ballboy Crushes Bug During Nadal Chardy Cincinnati 2015 Match

 

解説⑥例外ケース:身体にボールを当ててしまった


New balls please: Stan smashes Klizan where the sun don’t shine | Australian Open 2017

虫はプレーの集中の邪魔になってしまいますし、相手がボールに当たって痛がっている状況で「プレーを早くしろ」と促すのもおかしなことです。そのため、ルール上はポイント間の時間が決められていますが、このようなことが起こった場合はポイント間を引き延ばして考慮します。

※どこまで時間を引き延ばすかは審判次第です。

 

解説⑦タイムバイオレーションの判断は難しい

例えば、強風、観客が騒がしい、レシーバーの構えができてない、など考慮するのかしないのか微妙なラインたくさんあります。そのため、審判も判断が難しいのです。

 

解説⑧トッププロでもよく揉める

↓↓3:00~レシーバーの構えを待っていたのに警告


the 'NO JUDGEMENT' time violation rule tennis abuse 2013 compilation


Cicak gives Giorgi a time violation, but Pliskova was not ready!

個人的に、この判定はサーバーにとって厳しすぎると思いますね…

 

次回:8ゲームマッチがなくなる!?

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