今回もセルフジャッジの試合中に起こりそうなトラブルを解説します!
インプレー中にボールが転がってきた場合のルール
大会に出るほどのテニスプレイヤーなら
「他のコートのボールが自分たちのコートに転がってきたらレットをかけることは可能」
これはご存知だと思います。
解説①どれくらい転がってきたらレットをコールできる?
他のコートのボールがどれくらい自分たちのコートに近づいてきたら、レットをかけて良いのかは知らない方も多いと思います。
では、さっそくルール上の観点から解説したいのですが、
この内容はルールブックに明記されていません。泣
※テニスのルールブックは抽象的な表現が多いので、理解できない説明が多々あります。
私の感想を述べるわけにもいかないので、日本テニス協会の審判委員に問い合わせてみると、ITF公認審判員の方から返事をいただきました。
解説②日本テニス協会の回答
「他のコートからのボールによって、自分が妨害されたと思ったらレットをかけることができます。どれくらいボールが自分たちのコートに侵入してきたかという距離で判断しません。」
解説③悪用し放題
つまり、自分が他のコートから妨害されたと思ったら、いつでもレットをかけて良いことになります。
はっきり言うと、悪用し放題です。
例えば、「他のコートからボールが転がってくると思ったので、レットかけました。」と言えばルール上はレットが認められてしまいます。
しかし、ルール上はレットになってしまいますが、これを認めると「ピンチになる度にレットをかける」という悪用を何度もされてしまいます。そのため、ロービングなどの大会運営側の判断によっては認めない場合もあります。
他のコートから転がってきたボールにレットをかける時は、せめて自分たちのコート付近に転がってきた時にしましょう。
解説④セルフジャッジの悲しい現実
セルフジャッジは悪用した人が得するように作られています。
例えば、
コートのど真ん中にバウンドしたボールもアウトと言われれば、ルール上はアウトです。どれだけ抗議をしても覆りません。
また、得点版のないセルフジャッジで5-0(40-0)の状況になっても、負けている側がわざと「ゲームカウントもポイントも違う」と言えばルール上は最初(ゲームカウント0-0)からやり直しになってしまいます。
こんな人間いるわけないと皆さんは思うでしょう。
僕も思ってました。大会運営に携わる前まではね…
このようなプレイヤーに出会ってしまったら、迷わずロービングを呼びましょう!⇓⇓
次回「3つの条件が揃うと新ルールの誕生!?」
aaatennisrule.hatenadiary.jp
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